オウンドメディアを運用する中で、コンテンツ制作は避けて通ることができない作業です。
毎週新しいコンテンツ案を考えないといけないけど、そんなにたくさんのアイデアなんて浮かばないよという人も多いのではないでしょうか。
ユーザーに楽しく読んでもらえるコンテンツをつくるためには、「企画力」をつけることが大切です。
そこで今回はコンテンツ制作に必要な企画力をつけるための書籍『アイデアのつくり方』(著者:ジェームス・ウェブ・ヤング)を紹介します。
アイデアのつくりかた
突然ですが、アイデアを出すために必要なものってなんだと思いますか?
才能や経験がないとアイデアをつくることなんてできないよと考えている人も多いのではないでしょうか。
著者のヤングさんはアイデアをつくるうえで大切なことは
・アイデアを組み合わせること
・関連性を見つけ出すこと
の2つだけだと言っています。
特殊な才能がなくても「アイデアを組み合わせること」と「関連性を見つけ出すこと」ができれば、アイデアは誰にでもつくれるのです。
本書ではアイデアを組み合わせて、関連性を見つけ出すための方法を5段階にわけて説明しています。
1.情報を収集する
2.情報を咀嚼する
3.情報を組み合わせる
4.アイデアのひらめきを待つ
5.アイデアを外に発信する
それぞれ詳しく見ていきましょう。
情報を収集する
「アイデア」を出すための最初のステップは情報を収集することです。
このステップを飛び越してアイデアを出そうとする人が多くいますが、情報収集をせずにアイデアがひらめくことはありません。
また、情報を集めるときも、ただやみくもに集めればいいわけではないのです。
集める情報は特殊資料と一般的資料の2種類になります。
特殊資料とは、ターゲットとしている人が何を求めているのか知るための情報です。ここでは、自分が売りたい製品と売りたいと想定する相手について調べます。
例えば、自分が化粧水のオウンドメディアを制作しようと考えていたら
・化粧水と皮膚の関係性
・化粧水を買ってもらいたいユーザーの興味があるもの
・他社が運用している化粧水メディアの内容
といった情報が特殊資料になります。
対して一般的資料とは、世の中のさまざまな出来事についての資料です。
これはアイデアを生み出そうとしている領域以外のことを指します。
・世の中のトレンド情報
・話題のニュース
・一般的な教養知識
ふだんテレビや新聞から仕入れる情報が一般的資料になります
一般的資料は、アイデアを組み合わせる際に必要になります。
これら2つの資料を集めることで、新しい組み合わせの材料が豊富になるのです。
ヤングさんは、本書で資料の集め方を紹介しています。それが「カード牽引法」です。
罫線の入った白いカードを用意し、集めてきた情報を項目ごとにカードに記入していきます。
1つの事項を1つのカードに記入し、テーマのセッション別にカードを分類することで、1つのファイルボックスを作ることができます。
この方法を使えば、資料集めで挫折してしまう可能性が大幅に低くなります。
情報を咀嚼して寝かせる
情報収集が完了したら、次のステップに進みます。収集した情報を咀嚼するのです。
この段階でやるべきことは、1つひとつの事実を取り上げて、関連性を見つけ出すことです。
・仮の部分的なアイデアが浮かぶので、メモしていく
・限界まで考える
情報の咀嚼が完了したら、3つ目の段階として、頭の中で情報を組み合わせる段階に進みます。
そのためにも、いったん集めた情報を置いておくことが必要になります。
企画の期限などもある中でいったんすべてを忘れることって難しいですよね。
ヤングさんは、音楽を聴いたり、劇場や映画に出かけたり、詩や小説を読むことをおすすめしています。
アイデアのひらめきを待ち、ひらめいたら現実化する
情報の咀嚼が終わったら、次のステップに進みます。
4つ目の段階は、アイデアがひらめくのを待ちます。
ここも無意識に任せる段階なので、私たちには待つことしかできません。
ただ、待っているだけだと心配だという方に向けて、本書であげられているアイデアがひらめきやすい場面を紹介します。
アイデアがひらめきやすい場面を意識的に増やしてみるのもいいかもしれません。
無事アイデアがひらめいてもそこがゴールではありません。
いよいよ最終段階の
アイデアのつくり方を読んで企画力をつけよう
アイデアをつくるのに特別な才能や複雑な作業が必要ないことがわかったのではないでしょうか。
情報をしっかりと集めて、咀嚼して、寝かせることができれば
シンプルな工程だからこそ、1つひとつの過程をしっかりとこなしていくことが大切になります。
『アイデアのつくり方』は、100ページほどのすごく薄い本にアイデアのづくりのエッセンスが詰め込まれているので、一度読んでみるのがおすすめです。